The Study of Victorian and Edwardian Kisara

エプロンドレスのお話し

Portrait of Kisara, Pinafore dress


Return to Plastic Angels

Overview

 ヴィクトリア朝やエドワード朝 (*1) のころにも、キサラのようにお転婆さんな女の子だって、ちゃんといたとおもうのですよ。もし、キサラがこの時代に生まれて、華やかなロンドンの街を、元気よく走りまわっている女の子だったらって、わたしなりにエレガントな時代のキサラ、コーディネイトしてみたいとおもっているのです。

(*1) ヴィクトリア女王の在位(1837 - 1901)とエドワード7世の在位(1901 - 1910)した時代


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Clothes

 下町生まれのキサラには、お転婆しても大丈夫なようにって、仕事着や遊び着として女の人たちがしていたような、エプロンドレスのデザインしてみました。

Clothes design

 女の子もお外で遊ぶようになって、ゆったりしてうごきやすいお洋服、保温にすぐれたドロワーズやコンビネーションのうえに、遊び着として着られていたのです。

Pinafore dress Pinafore dress

 エプロンドレスは、もともとヨーロッパ各地につたわる民族衣装でしたけれども、家事のお仕事するときのオーバードレスとして、ヴィクトリア朝の初期に普及していきました。英語では、エプロンスタイルのお洋服のこと、エプロンドレスではなくって、ほんとうはピナフォア(ドレス)というらしいのです。

 三つ編みの『ゆかたキサラ』だったら、フリフリのかわいらしいお洋服でも、ちゃんと着こなしてくれるとおもって、モデルさんになってもらったのですよ。



One-piece dress One-piece dress

 ふくらんだ袖のパフスリーブは、ヴィクトリア朝の後期に大流行していました。『赤毛のアン』にも、アンがパフスリーブにあこがれるお話し、ちゃんと描かれているのです。

 エドワード朝になってからも、この娘くらいの歳なら、イラストみたいなひざ丈のスカートってこと、ほんとうはなかったのかもしれませんけれど、大胆で過激なキサラだったら、ありかなっておもうのですよ。



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Undergarment

 うちの娘には、見えないところにもおしゃれさせてあげたくって、当時の女の人たちがしていたような、ちょっぴりクラシカルなお下着のデザインしてみました。

Undergarment design

 のびる生地やゴムのような素材は、まだありませんでしたから、ヒップは生地をおおめにゆったりと、ウエストはなか通しのひもをしばってしぼませていたのです。

Petticoat Petticoat

 スカートをふっくらとさせるだけではなくって、脚を冷やしちゃわないように、何枚もかさねてはいていたペチコートは、脚にぴったりして温かいドロワーズが、19世紀初めに考案されると、つかわれかたもかわっていきました。



Combinations Combinations

 シミューズとドロワーズを一体化させたコンビネゾンは、フローレンス・ハーバートン子爵夫人によって、ヴィクトリア朝の中期に考案されると、軽くて暖かい下着として、『ババシャツ』みたいに流行していきました。



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Reference Documents

  オンライン文書

エプロンドレス少女同盟

  書籍

世界文化社 『ふしぎの国のアリスの物語』 もうひとりのアリスとルイス・キャロル
Christina Bjork 著 山梨幹子 訳 1995 世界文化社 刊
Aperture Book 『Reflections in a Looking Glass』
Lewis Carroll 撮影 Morton N. Cohen 著 1998 Aperture Book 刊
講談社 『下着の誕生』 ヴィクトリア朝の社会史 講談社選書メチエ
戸矢理衣奈 著 2000 講談社 刊

Notices

 キサラ は、株式会社タカラトミーの登録商標です。
 その他、記載されている名称は、一般に各社の商標または製品名です。

 掲載されている服飾イラストは、ヴィクトリア朝のイギリスに関する資料を参考に、わたくしがデザインしたもので、かならずしも当時の服飾と一致するわけではありません。記述されている内容は、わたくし個人の企画であって、株式会社タカラトミーは一切関知しておりません。記述されている内容について、株式会社タカラトミーへのお問い合わせは、絶対になさらないでください。


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